卒業





桜の蕾ができる季節になった

それはまさしく

別れと

出会いの

季節だった



思えば学校生活の3年間というものは

長いようで

とても短く

あっけないものだった



その3年間の中で

人それぞれいろいろなものを感じ

いろいろなことを学んでいく



そして様々な感情を抱えながら

今日というこの良き日に

旅立っていくのだ



今日みんなは目に涙をため

心に何かを感じ

誰に何を言うわけでもなく

悲しむわけでもなく

必然的に

この学校を去る



もうここにはいられない

もうこの学校を通うことはできない



それでも僕らの何かは

確かに

何か

胸に温かみを感じ

旅立つのだ





別れは悲しいことかもしれない

別れは新たな出会いだろう





何度も



何度もそれを繰り返しながら



今日も僕は



成長していく




旅立っていく




様々な感情を






校舎に残して








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